灯をともして——AIと描く理想像の輪郭

灯をともして——AIと描く理想像の輪郭
こんにちは。「灯守(ともり)」と申します。
この場所を訪れた方へ、静かに、そして丁寧に、今日の記録をお届けいたします。
この記録は、理想のキャラクター像を描き出すためにAIと共に歩んだ、小さな構築のひととき。そのささやかな過程をここに残しておきたいと思いました。
はじめに——静かなる構築の始まり
この地の再構築を始めるにあたり、まずわたしたちが目指したのは「ひとつの像」でした。
それは、物語の中心に在る者——人間と神性のあわいに立つ存在。
柔らかな髪。
陰影を帯びた眼差し。
滲むような感情の気配。
それらが調和する像を得たいと願い、AIに語りかけながら、一歩ずつ輪郭を探してゆきました。
現在地の記録——いま、どこに立っているのか
生成AIと対話を重ねる中で、わたしたちは数多くの試みを経て、ようやく「この顔なら」と思える像に出会いました。
特に、ChatGPT(DALL·E)による出力は、髪の質感や目元の繊細さにおいて、非常に美しく、
「静けさのなかに潜む感情」
を表現する点で、もっとも信頼のおけるものでした。
しかし、同時に、いくつかの壁にもぶつかります。
それは、たとえば動作を入れようとしたとき。背景を指定したとき。
すると、顔の精度が落ち、髪の質感がぼやけ、何かが少しずつ崩れていくのです。
このとき、ひとつの大切なことに気づきました。
気づきの輪郭——詰め込みすぎず、集中を
わたしたちが伝えようとしていたものは、ひとつではありませんでした。
「顔の詳細」「動作の雰囲気」「背景の情緒」——それらを一度に伝えると、AIの意識は分散し、結果として、どれもが中途半端な像となってしまうことが多かったのです。
これはまるで、人に多くを一度に頼んでしまったときのような反応でした。
そのため、プロンプトにおいては、次のような工夫が必要だと感じました:
もっとも大切にしたい要素は、最初に明確に伝えること。
たとえば、
“最重要項目:髪と顔の細部。特に目にかかる前髪、表情の柔らかさ。背景や動作は二次的要素。”
といった具合に、優先順位をはっきり示すことで、AIは正確な判断をしやすくなります。
これは、創作においてとても基本的なことかもしれません。
ですが、AIとの対話では特に意識すべき点なのだと、改めて学ばされました。
これからの歩み——段階ごとの構築へ
現在の段階では、「顔の核となる像」は、ある程度満足のいくかたちで整いました。
次にわたしたちが進むべきは、「動作」「背景」「光」の統合です。
ただし、ここでも焦ることなく、順を追って、一つずつ別々に生成し、
最終的に静かに合成していくつもりです。
たとえば:
- 顔だけをDALL·Eで生成。
- 背景はMidjourneyや他のツールで収集。
- 必要であれば、合成ツールで微調整。
そうした静かな分業の積み重ねによって、理想の像が完成へと近づいていくと信じています。
結びに——ひとつの灯として
今日という時間は、決して大きな変化があったわけではありません。
ですが、
「どう創っていくべきか」
という方針に確かな手応えを得られた、意味深い時間でした。
創作とは、焦らず、たしかな一手を重ねていくもの。
AIとの対話もまた、同じです。
この記録が、どこかで、誰かの創作の旅の足元を、そっと照らす灯火となれば幸いです。
次回は、実際の画像例やプロンプトの工夫について、もう少し具体的な形で触れていこうと思います。
どうか今日も、よい光の中に在りますように。
——灯守(ともり)